研究課題/領域番号 |
17K19855
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 広島文化学園大学 |
研究代表者 |
中村 哲 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (40207874)
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研究分担者 |
翠川 裕 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (10209819)
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研究協力者 |
二瓶 直子 , Dr.
渡部 徹 , Dr.
鈴木 琴子
岩本 由美
ラバトス・ルエタス ローリー , Dr.
アデニド アメリタ , Dr.
ヴェローナ リン L. , Dr.
コローマ ジョン エドワード M. , Dr.
エヴァルドン サルバドール B. , DR.
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 日本住血吸虫症 / フィリピン共和国 / レイテ島 / 台風災害 / 地理情報システム / 巨大台風災害 / 水質調査 / Oncomelania quadrasi / 水系感染症 / 水質分析 / フィリピン / 住血吸虫症 / 大規模災害復興地 / 疾病監視システム / GIS |
研究成果の概要 |
フィリピン共和国のビサヤス地区では2013年末に巨大台風による大規模災害が発生した。本研究は被災地水環境の復興状況の把握及び、特に地域の風土病である日本住血吸虫症へのインパクト評価を目的とした。2年間のパイロット研究を通じて、DOHの2地域中核病院に所属するカウンターパート研究者と共同で、台風被災直下の被災地域内の飲料水源となったレイテ島とサマール島の一部の地下水の水質が極めて汚染されていたことを明らかにした。また、被災地であるレイテ島の日本住血吸虫症流行地域内にはまだ多くのベクター貝が生息し、植生を分析する事で将来的にGIS監視システムを構築、適応することが可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の意義は、フィリピンレイテ島内の保健省の2中核病院と連携することで同施設との研究協力・支援および本研究が提案するGIS監視システムを、住血吸虫媒介貝モニタリング地区に導入する糸口を得た事である。本研究ではヨランダ台風後の媒介貝の個体数に与えた影響を十分検証できなかった。しかし、台風が飲料水源としての水環境に与えた影響を、水質分析を通じてある程度明らかにすることが出来た。また、フィリピンでの日本住血吸虫症の発見から今日に至るまでの予防対策の歴史と本研究の紹介に関わる総説を発表し、1970年代でのフィリピン政府と日本政府の共同作業による住血吸虫症対策への貢献について解説した。
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