研究課題/領域番号 |
17K19901
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
大橋 憲太郎 岐阜大学, 工学部, 准教授 (50332953)
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研究分担者 |
天谷 文昌 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60347466)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 小胞体ストレス / ゴルジ体ストレス / ゲノム編集 / IRE1 / ERAD / SEL1L / CREB3 / NanoLuc |
研究成果の概要 |
本研究では、CRISPR/Cas9システムを用いることにより種々の小胞体ストレス関連因子をノックダウンした細胞株の樹立し、それらの解析を試みた。とりわけ、ATF4、GADD34、 IRE1α、MANF及びCRELD2欠損Neuro2a細胞におけるストレス応答能などの特徴を明らかにした。さらに、小胞体関連分解(ERAD)の1つSEL1Lを欠損したHEK293を樹立・解析したところ、ERADは、小胞体ストレス応答のみならずゴルジ体ストレス応答にも関与することが明らかとなった。以上のように、これら知見は小胞体ストレスが関わる各種疾患の発症と進行を理解するための新たな知見をもたらすものと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ゲノム編集技術の1つとしてCRISRP/Cas9システムを用いて小胞体を中心としたストレス応答機構の解明を試みた。本システムは、標的遺伝子の下流に薬剤耐性遺伝子をノックインし、特定の薬剤によりセレクションすることでノックダウン細胞を樹立できる簡便なシステムである。とりわけ、2種類の薬剤耐性遺伝子を異なる標的遺伝子下流に挿入することにより、double knockdown細胞を簡便に樹立することが可能になった。本システムにより得られた小胞体異常に起因する細胞死シグナル機構は、今後の各種病態解析に役立つものと考えられる。
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