研究課題/領域番号 |
17K19909
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
真野 純一 山口大学, 大学研究推進機構, 教授 (50243100)
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研究分担者 |
井内 良仁 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (60272069)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 酸化ストレス / 過酸化脂質 / アルデヒド消去物質 / ヒドロキシノネナール / アクロレイン / 食品 / 抗酸化能 / 活性カルボニル / 親電子物質 / 解毒 / 植物 / 抗酸化物 / 抗酸化物質 / 食品機能性 |
研究成果の概要 |
過酸化脂質が分解してできる親電子アルデヒド(RES-al)は糖尿病や神経変性疾患などに共通の原因物質である。本研究ではRES-alを消去する新奇物質のスクリーニングと単離を試みた。 RES-al定量の従来法(HPLC法)を改善するため,蛍光試薬,発色試薬を用いた迅速定量法の開発を試みたが,いずれもRES-alとの反応が遅く,改善には至らなかった。 植物材料58種のRES-al消去能を評価し,被子植物の広い系統に消去物質が存在することを見出した。高いRES-al消去能を示した植物から消去物質の精製を試み,逆相クロマトグラフィにより,きわめて親水性の高い画分に,熱に不安定な消去物質の存在を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,さまざまな疾病の原因物質であるRES-alを消去する新奇物質の探索と精製を試みた。植物種58種の抽出液のアクロレイン消去活性に基づく評価から,低分子のRES-al消去物質は被子植物の広い範囲に含まれていることが示された。近年,RES-al消去能を示すポリフェノールがイネなどから見出されている。本研究では異なる分類群に属する植物種で高いアクロレイン消去能を検出し,植物に多様なRES-al消去化合物が存在することが示唆された。 食用とする植物にRES-al消去能が検出されたことから,この消去能を食品機能性の新たな指標として採用できる可能性が示された。
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