研究課題/領域番号 |
17K19919
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
花田 俊勝 大分大学, 医学部, 教授 (10363350)
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研究分担者 |
花田 礼子 大分大学, 医学部, 教授 (00343707)
波田 一誠 大分大学, 医学部, 助教 (00546202)
西田 欣広 大分大学, 医学部, 准教授 (10336274)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 脂肪細胞 / 肥満 / 代謝疾患 / マウス疾患モデル / ベージュ脂肪細胞 / ボンベシン様ペプチド / 遺伝子欠損マウス / CD105 / ペプチド / TGF-β / 代謝 / 細胞生物学 |
研究成果の概要 |
ベージュ脂肪細胞の分化および活性化に関与する分子の探索を行なった。ベージュ脂肪細胞の遺伝子発現プロファイル解析から、まずCD105に着目し、CD105がSmad2の活性化を抑制することでベージュ脂肪細胞への分化を維持していることを明らかにした。 さらに、遺伝子発現プロファイルからNeuromedin B (NMB)およびGastrin Releasing Peptide (GRP)に着目し、両分子の遺伝子欠損マウスを作製し解析を行なったところ、NMB遺伝子欠損マウス群では褐色脂肪組織における熱産生が増加し、高脂肪食摂餌による体重増加と肝臓への異所性脂肪蓄積が抑制されることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベージュ脂肪細胞は、寒冷刺激などの環境刺激において白色脂肪組織中に出現し、発熱やエネルギー消費に関与する。特に成人においては褐色脂肪細胞よりむしろベージュ脂肪細胞がエネルギー代謝に関与するため、肥満症や代謝異常症の治療標的として注目されている。しかしその分化機構に関しては未だ不明な点が多い。本研究において、CD105からのSmadシグナル伝達機構がベージュ脂肪細胞の分化に重要であること、ボンベシン様ペプチドのNMBとGRPがベージュ脂肪を介して肥満を抑制することが示唆された。これらの分子を標的として、新たな抗肥満薬・代謝改善薬の開発につながることが期待される。
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