研究課題/領域番号 |
17K19924
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
小森 忠祐 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90433359)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 視床下部 / FGF23 / αKlotho / 摂食調節 / hypothalamus / food intake / body temperature / 絶食 / 老化 / 運動 / FGF23/αKlothoシステム |
研究成果の概要 |
視床下部におけるFGF23の作用を検討するために、FGF23を脳室内投与したところ、FGF23投与群において摂食量の増加、及び視床下部におけるNPYやAgRPなど摂食促進ニューロペプチドの発現増加が認められた。また、αKlothoヘテロ欠損マウスの体温を絶食条件において測定したところ、野生型マウスで認められた絶食時の体温低下がαKlothoヘテロ欠損マウスでは抑制されていた。さらに、寒冷暴露下において、視床下部におけるαKlotho遺伝子の発現が増加傾向を示した。以上の結果より、FGF23/αKlotho系は、視床下部において、摂食調節や体温調節を担っている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)延伸の鍵は適切な食事と運動にあると考えられおり、食事や運動が個体の老化に及ぼす影響の分子機序が注目されている。抗老化遺伝子であるαKlothoの発見により様々な個体の老化メカニズムが明らかとなってきたが、FGF23/αKlothoシステムと摂食や運動との関連性は不明のままであった。本研究では、αKlothoとそのリガンドであるFGF23が視床下部において摂食・エネルギー代謝を制御する新たな因子である事を発見した。これらの結果は、中枢神経系を介した個体の老化メカニズムの解明へと繋がることが期待される。
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