研究課題/領域番号 |
17K19939
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 美作大学 |
研究代表者 |
渡辺 理江 美作大学, 生活科学部, 准教授 (70452349)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | チオレドキシン / 低分子抗酸化物 / 栄養学 / 血糖コントロール / 糖尿病 / 生体分子 / 生理活性 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
機能性食品の有効成分の中には、抗糖尿病作用および抗酸化作用の両方を有すものが多いが、その相互調節の分子メカニズムはほとんど不明なままである。本研究では、低分子抗酸化物としてのヒトチオレドキシン1の遺伝子組換えレタス(チオレドキシン-レタス)、および糖尿病モデルマウス(Akitaマウス)を用い、それら作用評価した。結果、チオレドキシン1によるAkitaマウスのHbA1cベースラインレベルの改善が示され、組織応答として、小腸杯細胞の細胞数が増加していることが判明した。このムチン分泌増加により、食後血糖値上昇抑制が起こり、血糖コントロールが改善したことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品中の機能性成分の中には、食後血糖値上昇抑制作用および抗酸化作用を両方有すものが非常に多い。しかし、腸管組織に対する食後血糖値上昇抑制作用および抗酸化作用の相互調節分子メカニズムはほとんど不明である。長期的な食事摂取による低分子抗酸化物による腸管組織での細胞増殖分化誘導を介した血糖コントロール制御という、本研究における新しい発見は、これまでの栄養学分野ではなかった生体応答を証明し、分子栄養学研究の方向性に影響を与え、栄養学・食品学ばかりでなく、超高齢化社会で激増している生活習慣病問題といった医学研究分野にも貢献する研究成果である。
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