研究課題/領域番号 |
17K19945
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
若月 修二 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第五部, 室長 (00378887)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 軸索変性 / 筋萎縮 / 神経保護 / 神経筋接合部 / 活性酸素種 / ユビキチンリガーゼ / 軸索保護 / オートファジー / 酸化ストレス / 活性酸諸種 / 神経変性 / ユビキチン・プロテアソーム |
研究成果の概要 |
筋萎縮は神経難病や生活習慣病によっても生じ、認知症と並んで介護予防の面からも社会的要請の強い重要な研究課題である。本提案では、神経筋接合部(NMJ, neuromuscular junction)の変性として筋萎縮を捉え、「NMJを保護することが筋萎縮抑制につながる」という仮説の実験的な検証を試みた。本研究により、軸索変性を抑制する複数の小分子化合物が見出され、そのなかのEGFR阻害剤の投与により、軸索変性を抑制(遅延)させた動物個体では、腓腹筋重量の低下が抑制された。これらの結果から、軸索変性を止める、あるいは遅延させることにより、NMJを機能的に保護できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋萎縮は認知症と並び社会的要請の強い重要な研究課題であるが、現在の医学では完全に萎縮した筋を回復させることは不可能である。そのため、筋萎縮の予防法や治療法の開発など、革新的な医療の創成が求められているが、筋萎縮の病態が出現するメカニズムは未だ十分に理解されていない。本研究では「NMJの変性として筋萎縮を捉え、NMJを変性から保護することが筋萎縮の抑制につながる」との仮説を実験的に検証する。本研究により、NMJを介する神経・筋の相互維持システムの理解が深まるとともに、筋萎縮から筋を保護・温存する方法論に基づく治療方法の創成が期待される。
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