研究課題/領域番号 |
17K19946
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
山下 祐一 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第七部, 室長 (40584131)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 非薬物療法 / 依存症 / ハイパーソニック・エフェクト / 認知行動療法 / 精神疾患 / 脳神経疾患 / 被薬物療法 |
研究成果の概要 |
本研究は、人間の可聴域上限を超え耳に聞こえない超高周波成分を豊富に含む音響情報が、報酬系神経回路を活性化する効果(ハイパーソニック・エフェクト)を応用し、アルコール対する「渇望感」を軽減する、新規代替・置換療法の開発することを目的とする。アルコール依存の診断で、国立病院機構久里浜医療センターにおいて、入院治療を受けている患者計15例に対して、パイロット臨床試験を実施したところ、有害事象の発生は無く、高周波音響療法の実施可能性・安全性の確認ができた。引き続いて有効性検証のための臨床試験を開始し、研究期間内に計47例に対して臨床試験を実施し、データの収集を完了することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の提案する治療法の有効性が確認されれば、低コストな新規の非薬物療法として依存症の克服に資することが期待される。音響機器は、介護場面や日常生活空間にも容易に設置が可能であり、依存症の治療のみならず、予防や介護者のストレス軽減といった、医療・福祉の両分野を連携した精神障害対策に活用できる可能性がある。
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