研究課題/領域番号 |
17K19947
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
本田 学 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第七部, 部長 (40321608)
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研究協力者 |
山下 祐一
松本 結
上野 修
河合 徳枝
大橋 力
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 脳神経疾患 / トランスレーショナルリサーチ / 神経科学 / 脳・神経 / 情報環境 / エンリッチメント / 寿命延長 / 超高密度音響情報 |
研究成果の概要 |
動物の生育環境の情報を豊かにすること(情報環境エンリッチメント)は、脳機能の発達の促進や疾病の予防など、動物の生存にポジティブな効果をもたらすことが報告されている。しかし従来の実験動物を用いた環境エンリッチメント研究では、その背景にある生物学的機序を同定することが困難である。本研究では、齧歯類モデル動物を用いて、音情報を印加した情報環境エンリッチメントが健康に及ぼす効果を明らかにし、情報環境エンリッチメントの医学応用の基盤となる作用機序の生物学的解明を目的とした。その結果、マウスに自然環境音を聴かせながら飼育することによって、平均寿命が最大17%延長することを世界で初めて発見し論文発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、情報環境の中でも生命に常に接し続けている音環境を豊かにすることが、平均寿命の延長という動物の生存に対して包括的かつポジティブな影響を及ぼすことを世界で初めて示したものであり、人間をとりまく音環境や視聴覚情報、コミュニケーション情報などを含む〈情報環境〉の安全性や快適性を考える上で重要な知見を提供すると同時に、情報環境の改善によって精神・神経疾患に迫る新しい治療法「情報環境医療」の開発に寄与することが期待される。
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