研究課題/領域番号 |
17K19974
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小山田 耕二 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (00305294)
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研究協力者 |
中西 徹
坂本 尚久
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | データ可視化 / 三次元データ / 可視化 / 等値面表示 |
研究成果の概要 |
本研究では、冊子体ボリュームデータから、冊子体を構成するページが必ずしも平面でなくても、1枚のページであると認識する手法を開発した。具体的には、研究代表者が開発したActive Grid法を使い、与えられた3次元CTボリュームデータから冊子に対応する空間領域を直方体格子に写像することができた。Active Gridは、三次元格子モデルを前提とし、ボリュームデータ内部の三次元領域に適合するように各格子を変形させる.格子を変形させるために格子の内部エネルギーを対象にしたエネルギー最小化問題を解くものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において開発する技術により、古文献分析が促進されるとともに、書籍・アルバムなどから、物理的な解体を行わずに、ページ単位に情報を切り出すことが可能になるものと期待される。これにより、より多くの古文献の情報が抽出され、文献学をはじめとして、人文科学・社会科学の研究を進化させるきっかけになる。また、多くの冊子体のデジタル化において、冊子の背表紙を取り除き、物理的に解体して、ページスキャナにかけることになっている。本システムの開発により、冊子体に傷をつけることなくデジタル化が実現され、文化財保存に関する災害への耐性強化に貢献する。
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