研究課題/領域番号 |
17K19997
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
廣瀬 通孝 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (40156716)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | Pseudo-haptics / バーチャルリアリティ / 触力覚提示 / アバタ / 姿勢 |
研究成果の概要 |
物体と触れる指の姿勢に補正を加えた映像を提示することで,視触覚間相互作用を誘発し,実際に触っている物とは異なる触力覚を提示できる.一方で,強い擬似触力覚提示を狙って深部感覚と視覚のズレを大きくすると身体所有感の喪失がおき,擬似触力覚提示効果の喪失が起こる.この解決のために本研究では,指先などの物体と身体が接触する身体パーツの姿勢だけでなく,全身の身体姿勢の見えに適切な補正を加えることで,複雑な触力覚提示装置を用いることなく自由空間で任意の身体部位へ擬似触力覚提示が可能な新規手法を提案した.この手法を実際に構築し,基礎評価と応用評価を通じて,その性能や適用限界を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は視触覚間相互作用による擬似触力覚提示で扱える触力覚の強度範囲を拡張し,また全身の任意の位置へと提示位置を拡張することができた.この成果は,擬似触力覚提示手法を更なる実用へと近づけ,現状の触力覚提示の制約や限界を打破する.特にVRの社会展開が進められている現在,特殊なセットアップを必要とせずに視聴覚のみならず触覚をも提示可能にする本研究の成果は,VRを活用した訓練の効果等を向上させる可能性がある.また,身体所有感と擬似触力覚提示の関係性を探索した成果は,多感覚統合と身体との関係性およびその相互作用のメカニズムの解明にも寄与する成果であり,認知科学研究の進展にも意義を持つ.
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