研究課題/領域番号 |
17K20002
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡本 正吾 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (10579064)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 感性 / ダイナミクス / ベクトル自己回帰分析 / グレンジャー因果性 / 主動作分析 / 嗅覚 / 味覚 / 触覚 / 食感 / 感性工学 / 数理モデル |
研究成果の概要 |
TDS法を導入し,食事中の知覚および感性の時間変化を計測した.得られた感性のダイナミックデータを理解・活用するための有効な2手法を開発・適用した.1つは,ベクトル自己回帰モデルとGranger causalityの組み合わせである.これらの手法を用いて,ダイナミックな感性データの因果関係モデリングを実現した.もう1つは,ヒトに代表される多自由度冗長系で稀に用いられる主動作分析である.これを感性データに適用した結果,複雑で自由度の高いデータを,時系列情報の性質を失わずに統計的に意味のある数個のパラメータで表現できた.この手法はよく知られたパラメトリックな統計手法とも相性が良く,実用性が高い.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感性(感情,affect)は,主観的に報告されるものであり,これまでは実験の性質上,時間的に収束した状態が議論がされてきた.しかしながら,Temporal Dominance of Sensations法の誕生以来,状況は変わりつつある.刺激に暴露した直後の感性の動的な変化を観察する術が得られた.この方法は,食品業界では既に新たな標準となりつつあり,他の業界へも早晩に普及していく.このような状況で,いち早く感性のダイナミクスを理解し,活用するための数理を開発することが,本研究の社会的かつ学術意義である.
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