研究課題/領域番号 |
17K20006
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 (2019-2020) 大阪大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
林 正道 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 研究員 (50746469)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 時間知覚 / 機能的MRI / 頭頂葉 / 認知神経科学 |
研究成果の概要 |
本研究では、右下頭頂小葉(rIPL)と呼ばれる脳領域が、特定の時間長の刺激に選択的に応答することを示した研究代表者の研究をベースとして、脳情報デコーディングの技術を利用して脳活動からヒトの時間経験を解読することを目的として研究を行った。その成果として、rIPLを含む複数の脳領域の脳活動パターンから時間長の情報を解読することに成功した。さらにrIPLの活動が実験参加者の時間長推定能力や、主観的時間のバイアスを反映することを発見した。また、補足運動野においては前方が短い時間長、後方が長い時間長に対して選択的応答を示す脳領域が空間的に配置された「時間地図」が存在することも示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、近年急速に発展した脳情報デコーディングの手法を時間知覚研究に適用することによって、これまでの一変量の解析手法では難しかった、脳内おける時間情報表現が存在する領域を世界で初めて明らかにしたものである。本成果は、時間情報処理のモデル構築に貢献するだけでなく、時間感覚に障がいのある患者における病態理解や、脳情報デコーディングの手法を用いた時間感覚のバイアスの補正や脳刺激による時間推定精度の向上といった応用研究への道を拓くものである。
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