研究課題/領域番号 |
17K20017
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
正木 宏明 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80277798)
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研究分担者 |
三浦 哲都 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (80723668)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | ミラーニューロン / 同調動作 / 脳波 / φ帯域 / μ帯域 / ボート競技 / 内受容感覚 / 脳波コヒーレンス / 大脳半球偏側性 / ゴルフパッティング / 実験系心理学 / スポーツ科学 / ミラーニューロンシステム |
研究成果の概要 |
本研究では、対面状態で手首の同調動作を行った際に観察される脳波φ2 帯域(12-13 Hz)の増強とφ1帯域(10-12 Hz)の減衰に着目し、精確な同調動作の神経機序を解明することを目的とした。ボート・ダブルスカルとチアリーディングで実験を行った結果、高い同調を実現するうえで、リーダーは相手の動作から影響を受けないようミラーニューロンシステムを抑制させ、フォロワーは相手に同調するためにシステムを賦活させていることが示唆された。また、種目によっては、内受容感覚は低い方がスキル習得に有利となることも示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、φ1減衰とφ2増強がミラーニューロンシステムの賦活を反映することがより鮮明となった。これらの指標は精確な同調動作の背景機序を調べるうえで有効であり、スキルレベル、相手の既知度、競技種目の影響を受けることを明らかにできたことは、様々な分野での応用につながる有益な知見となった。fMRIを使わずとも脳波計測によってミラーニューロンシステムを評価できることは意義が高い。
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