研究課題/領域番号 |
17K20047
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境解析評価およびその関連分野
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
柏田 祥策 東洋大学, 生命科学部, 教授 (20370265)
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研究分担者 |
宮西 伸光 東洋大学, 食環境科学部, 教授 (80372720)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ナノ毒性 / 銀ナノ粒子 / 二酸化チタン / メダカ / 免疫毒性 / 腸内細菌叢 / 細菌叢 / 酸化毒性 / 免疫 / ナノ材料 |
研究成果の概要 |
メダカの自然免疫,腸内細菌叢などに与える銀ナノ粒子(SNC)および二酸化チタンナノ粒子(TiO2-NP)の影響を包括的遺伝子解析および病原菌感染実験を行って評価した。皮膚および腸の短鎖脂肪酸産生に関連する細菌叢が、SNCまたはTiO2-NP暴露によって影響を受けることを明らかにした。メダカに対する感染性細菌Edwardsiella piscicidaの感染実験の結果、SNC曝露では、メダカの生存率が明らかに低下したが、TiO2-NP曝露の場合では明らかな生存率の低下は無かった。少なくとも、SNC曝露では腸内の短鎖脂肪酸が減少することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の化学物質の生態リスク研究は個体に対する直接的影響に関する内容であった。しかし生物は,一個体と雖も共生細菌叢(ミクロ生態系)との調和の下にその健全性が維持されている。本研究は,金属ナノ粒子をプローブとして,メダカと腸内ミクロ生態系が係るsynbioticsのみならず,免疫機能に対する影響の一端を生態毒性学的に明らかにした。メダカのsynbioticsはヒトにおけるそれとは異なると予測されたが、モデル生物メダカを用いた本研究成果は、今後の関連研究に対して貴重な情報の提供を行うだけでなく、脊椎生物モデルとしての利用価値を高めた。
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