研究課題/領域番号 |
17K20058
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉岡 敏明 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (30241532)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | セシウム / 脱着 / テトラフェニルほう酸ナトリウム / イオン会合体 / テトラフェニルホウ酸ナトリウム / テトラフェニルホウ酸 / 抽出率 / 減容化 / 濃縮 |
研究成果の概要 |
2011年の東日本大震災の際起きた原発事故により放出された137Csが土壌に付着することにより膨大な量の汚染土壌が発生し、その減容化は重要な課題である。本研究は、土壌からCs+を脱着し、イオン会合体相として濃縮する手法を実用化を見据えつつ開発する、汚染土壌減容化に大きな意義のある研究である。 本研究ではまず、アルミノケイ酸塩鉱物であるモルデナイトとA型ゼオライトのCs+吸着能を検討した後、NaTPBおよびNaTFPBを用いてCs+吸着鉱物からのCs+脱着について検討し、脱着可能であることが示唆された。さらに、水相のCs+捕捉およびイオン会合体相へ濃縮する種々の反応条件について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者らは水溶液中のCs+を除去・濃縮する手法の有効性について報告しているが、汚染土壌に吸着された金属イオンを脱着しイオン会合体相へと濃縮する手法は確立されていない。本研究はCs+を吸着した土壌の減容化を目指し、水系からではなく土壌からCs+を脱着、その後イオン会合体相へと濃縮可能とする手法を開発するものである。本手法の着想には、今まで前例のない土壌から対象の金属を脱着、イオン会合体相へ濃縮するという学術的な視点と、本プロセスの実用化により汚染土壌の減容化を実現するという実践的な視点の2つを含んでおり、本研究成果は学術的にも社会的にも大きな意義を有する。
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