研究課題/領域番号 |
17K20064
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境保全対策およびその関連分野
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
唐澤 重考 鳥取大学, 農学部, 教授 (30448592)
|
研究分担者 |
山内 健生 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (00363036)
中野 隆文 京都大学, 理学研究科, 准教授 (50723665)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | iDNA / マダニ / 哺乳類 / 吸血動物 / 蚊 / 沖縄 / 鳥取 / PCR |
研究成果の概要 |
本研究は、吸血動物に保持されている哺乳類の血液DNA(iDNA)を解析することで哺乳類相を調べる方法の開発・実践を目的とした。延べ110地点で合計34,091個体の吸血動物の採集を行った結果、採集効率の観点からはマダニ類が本手法に適した吸血動物であることが分かった。また、オオトゲチマダニは、シカの糞塊数と正の相関関係が認められ、マダニ類の個体数から哺乳類の個体数を推定できる可能性が示唆された。iDNA の実践においては、ニホンジカ、ニホンノウサギ、コウベモグラなどが検出される一方で、ヒトが数多く検出された。これは実際にヒトが吸血されていることに加え、実験中のコンタミネーションが疑われた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、世界中で数多くの哺乳類が絶滅の危機に瀕しており、それらを効果的に保全するためには、より簡便に分布を調べる方法の開発が不可欠である。そこで、本研究では、哺乳類そのものを調べるのではなく、哺乳類の血液を吸血する吸血動物の体内に保持されているDNAを解析する方法の開発と実践を目的とした。その結果、マダニから得られたDNAを調べることで、ニホンジカ、ニホンノウサギ、コウベモグラの分布を特定することに成功した。また、ある種のマダニの個体数を数えることでシカの個体数密度を推定できる可能性も示した。
|