研究課題/領域番号 |
17K20090
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間医工学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 宏知 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (90361518)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 聴覚野 / 電気刺激 / 微小電極アレイ / 脳 / 聴覚 / 電極 / 電極アレイ / 知覚 |
研究成果の概要 |
ラット頭部に固定具および聴覚野硬膜上に16チャンネルマイクロ皮質脳波電極アレイを埋め込み,ラットを固定した上でレバーを操作させて,知覚を報告するように訓練した.これらを用いてラットの可聴閾値音圧を調べ,閾値付近でのラット聴皮質の神経活動がどのように異なるか調べた.この実験系を利用して,ラットの視床の電気刺激による知覚補綴効果を検討した.その結果,視床への電気刺激が,聴覚野でP3波と類似した神経活動を介して,聴知覚を生成あるいは促進していることと,視床の感覚ゲーティング機能により,視床刺激が知覚に及ぼす影響は,刺激パラメータに強く依存することが示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳内で表現されている情報が,すべて主観的な「意識」にのぼるわけではない.そうならば,どのような活動パターンが,意識にのぼりやすいのだろうか,あるいは逆に,意識にのぼりにくいのだろうか? 意識に関わる脳活動パターンの知見は年々蓄積されている.これらの知見を治療や産業に生かすためには,脳活動と意識的な知覚との相関関係にとどまらずに,両者の因果性に踏み込まなければならない.そのためには,脳に直接的に刺激を与えることで生じる知覚を調べればよい.脳への直接刺激の断続的な効果や長期間に渡る慢性的な効果を調べるためには,げっ歯類による動物実験が最も有効であると考えた.
|