研究課題/領域番号 |
17K20109
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岸村 顕広 九州大学, 工学研究院, 准教授 (70422326)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 生物発光 / 高分子ベシクル / ナノメディシン / 光応答性 / ナノリアクター / タンパク質ナノ粒子 / ベシクル / 薬物送達システム / ケージド化合物 / 近接効果 / 光源フリー |
研究成果の概要 |
本研究では、高分子ベシクルPICsome内部に発光酵素を封入し、PICsomeに組み込んだ光応答性分子が発光反応由来の光をトリガとして効率的に機能するシステムの構築を目指した。PICsomeへの発光酵素を封入に成功するとともに、PICsomeベシクル膜への光応答性部位の導入、機能性ペプチド導入に成功した。続いてPICsome内部への酵素導入量増大の新手法の開発に取り組み、内部にタンパク質濃縮コアを有するyolk-shell構造体の構築に世界に先駆けて成功した。さらに、細胞内での機能発現に向けて、細胞内移行能を高める設計の探求と、機能性核酸を用いたPICsomeの合成に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、生体内で活用できるナノ光源としての高分子ナノベシクルPICsomeの潜在的有用性を明らかにするとともに、その光の活用について大きな示唆を与える成果を上げた。また、PICsomeの細胞を対象とした機能発現に関する基礎的知見を明らかとするほか、ベシクル型ナノカプセルの泣き所である、内部への物質封入効率の低さ(難しさ)を解決する新たな手法としてyolk-shell(卵の黄身と殻)構造体を世界に先駆けて開発した。これらの成果をもとに、高分子ナノシステムを用いた新たな診断手法、治療手法が切り開かれ、国民のみならず人類の健康の維持に貢献するものと考えている。
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