研究課題/領域番号 |
17KK0004
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
宮崎 真 静岡大学, 情報学部, 教授 (30392202)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
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キーワード | ベイズ推定 / タイミング / 事前分布 / 学習 / 運動特異性 / 運動効果器特異性 / 補足運動 / スポーツ / 時間知覚 / 身体部位特異性 / 脳 |
研究成果の概要 |
脳は感覚-運動課題の標的の事前分布を学習してベイズ推定を行い,課題精度を向上している.スポーツのような日常の課題では,複数の事前分布の学び分けが必要となる.本研究は,運動特異性(Roach et al. & Heron. 2017)に基づき,心理物理学的実験を行った.その主な成果として,運動効果器特異性を発見した.短時/長時(速球/遅球)の2つの事前分布に異なる運動効果器を割り当てると,それらの事前分布の学び分けが可能となった.さらに運動効果器間の解剖学的距離を大きくすると,より早く事前分布が学び分けられた.この心理物理学的発見は,事前分布の学び分けの神経基盤についても有力な仮説を提供した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タイミング/時間知覚におけるベイズ推定は,国際的な重要研究課題の一つとなった.スポーツのような日常の課題でベイズ推定が有効に機能するためには「複数の事前分布の学び分け」が必要である.本研究は,上述の運動効果器特異性をはじめ,「複数の事前分布の学び分け」を可能とする条件を複数明らかにした.これらの成果は,有力な神経基盤の候補を矛盾なく示し,さらにスポーツ技能の向上法の提案やスポーツ選手の技能メカニズムの解析をするための基盤知見となることが期待される.
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