研究課題/領域番号 |
17KK0011
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
竹内 政樹 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 准教授 (10457319)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
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キーワード | 環境分析 / 越境大気汚染 / PM2.5 / 富士山 |
研究成果の概要 |
自由対流圏高度における粒子状物質の高時間分解能モニタリングを可能にする大気粒子状物質捕集器を製作し,粒子状物質に含まれるイオン成分をオンラインで分析するためにイオンクロマトグラフと組み合わせた。本分析システムを富士山頂における10日間の大気観測に適用した。その結果,観測期間中に得られた大気粒子状物質に含まれるイオンの平均濃度は,NO3-が0.322 nmol m-3,SO42-が0.481 nmol m-3であった。本捕集器による大気粒子状物質の捕集効率はほぼ100%であり,自由対流圏高度における連続観測に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
越境大気汚染は世界的な環境問題であり、日本では、全国各地に測定所を設けて、大気粒子状物質の常時観測が実施されている。しかし、通常の地表面における観測結果には、越境汚染物質と国内から放出される汚染物質の両者の影響が反映される。そこで本研究では、国内か放出される汚染物質の影響が少ない自由対流圏高度での観測が可能な粒子状物質捕集器を開発した。本捕集器は、富士山頂などの自由対流圏におけるPM2.5の連続観測に適用できることから、越境大気汚染の実態を解明していくうえで大変有効である。
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