研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
事業の目的は、沿岸湿地再生と気候変動による海面上昇や洪水減災の複合目的を持つ生態系インフラストラクチャー事業で世界をリードする英国において実施されている内陸への防潮堤移動建設の事業者及び住民間のリスク受容と合意形成の過程を解明することである。沿岸環境開発・再生に関する住民の意思決定参画過程の鍵となる要素を、質問票調査とケーススタディーの文献調査で明らかにすることを試みた。研究期間全体を通して英国の干潟再生に関する動向を注視し、成果として英国の研究協力者とともに、出版活動を行った。また、日本の議論とも結びつけ、日本の干潟再生事業に関しての出版活動を行った。
本研究は学術分野外においても世界的に広がる沿岸湿地再生や生態系インフラ(Eco-DRR)の主要なイニシアティブの議論の中心に位置することとなる。英国と同じ長い海岸線を持ち、地方沿岸部での人口減少が進む我が国において、将来、環境的・財政的・防災的にも有利とされる沿岸湿地再生事業の実施が広がっていく可能性は高く、既に多くの事業が行われた英国・ヨーロッパでの学びは今後の環境再生・防災政策にも有効な知見を提供できると考える。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 3件、 査読あり 5件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 5件) 図書 (8件)
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