研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
大気上層では、人為起源トリチウム年間生成量の約5 倍もの天然トリチウムが定常的に生成されている。そのため、我々の生活環境には定常的に「天然起源トリチウム」が存在していると言える。しかし、気象イベントにおける天然起源トリチウムの対流圏への移流量やその物理化学的形態と相変化等については明らかにされていない。福島第一原子力発電所事故以降、人為起源トリチウムへの国民の関心は高い。本研究では、いくつかの天然及び人工放射性核種を組み合わせ、天然起源トリチウムを追跡するためのマルチアイソトープ手法の確立を目指す。
福島第一原子力発電所では、廃炉に向けた作業がロードマップに沿って進められている。事故により溶けだした燃料は、注水により水没させることで遮蔽と冷却が進められているが、このプロセスで汚染水が生成され続けている。将来的には、トリチウム以外の放射性物質を取り除いたのちに海へ放出されるため、国民のトリチウムへの関心は高い。これらの社会的動機をカバーするうえでも、本研究において、濃度レベルや分布、追跡指標としての有効性を検証することは重要となる。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 6件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 7件、 招待講演 3件)
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