研究課題/領域番号 |
17KK0022
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 盛岡大学 (2021-2023) 金沢大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
吉田 泰幸 盛岡大学, 文学部, 准教授 (20585294)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | 復元 / イメージ / 先史時代 / 考古学 / 表象 / 思想史 / 社会運動 / 博物館学 / 欧州考古学 / 視覚メディア / 日本学 |
研究成果の概要 |
本研究は各地の博物館展示(野外博物館を含む)や様々なメディアにみられる先史時代の復元イメージの成り立ち、変遷を科学史、社会史と関連づけながら検討した。先史時代復元イメージ変遷の見取り図を描くには新たな考古学的発見との関係だけでなく、先史時代人イメージにおいては特定のイメージのグローバルな流布と借用現象、復元建物においては近代社会のアイデンティティとの関わりが重要であることを指摘した。「縄文」と発話する人々がそれぞれに何かを仮託した概念としての「縄文イメージ」の変遷についてもその見取り図を更新し、日本の考古学・博物館学の「内省的転回」に関してその実証的・理論的な基盤構築を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は考古学史・博物館史研究の一部であり、これまでの同研究が研究対象として頻繁には扱われてこなかった先史時代復元イメージの成り立ちと変遷を科学史、社会史と関連づけながら検討し、その見取り図を更新した。同時に「縄文」と発話する人々がそれぞれに何かを仮託した概念としての「縄文イメージ」も先史時代イメージとして位置付け、思想史と関連付けながらその見取り図も更新した。それらが国際的な研究動向も参照しつつ、他分野と関連付けてなされたことに学術的意義がある。また、本研究は博物館展示等の先史時代表象を介したコミュニケーションを改善する端緒になり得ると考えており、それが社会的意義のひとつである。
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