研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
本国際共同研究では、冷戦下の平壌とソウルの都市形成上の相関メカニズム解明を念頭に、それぞれの都市史を解析してきた。研究手法としては、代表者が2018年度後半から2019年9月末まで漢陽大学に滞在し、同大学建築学部の韓東洙教授らとともに共同研究体制を敷き、研究内容のブラッシュアップ、共同踏査、資料の共有などを頻繁に行いながら進めた。そして韓国滞在以後は、韓東洙教授や徐東千副教授(2021年度より木浦大学助教授)らと精力的に情報共有や議論を進め、論文の共同執筆などを行うとともに、国際共同研究のネットワークの足場を強化しながら発展させてきた。最終年度の本年度は、これまでの研究成果の相互共有・確認と、成果の学術界および社会への還元を目指し、精力的に活動を行った。特にソウルと平壌で機能した日本植民地主義やその後両都市を中心に働いたポストコロニアルな力学を、各時代状況のなかで理解していくことを目指す本研究の総括となる一年であった。また、共同研究者である徐助教授らとは、国家や時代区分、地域区分の認識枠組みからは捉え切れないような現象をも議論する方向へ、今後の共同研究の枠組みを広げていくことを互いに確認し合うことができた。加えて、貴重資料の翻訳や新聞記事の整理など、ギリギリまで新しい研究素材を探究し続け、それを用いて新たな研究発表や研究基盤の構築などを行うことができた。具体的な成果としては学会・研究会発表3回、国際シンポジウムでの招待講演1回、研究報告としてエッセイを2本、そして本共同研究のこれからの展開を見越した国際セミナーを、共同研究者を招いて1回企画・開催した。また文学研究者らとの学際融合研究も進め、査読論文を1本提出した(査読通過、2024年夏に掲載予定)。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件) 学会・シンポジウム開催 (2件)
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