研究課題/領域番号 |
17KK0026
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
村井 恭子 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (50569291)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
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キーワード | 遊牧民 / 石刻資料 / 吐谷渾 / タングート / 唐宋 / オルドス / 石刻史料 / 唐宋時代 / 東洋史 / 唐代史 / 宋代史 |
研究成果の概要 |
本研究は、7世紀から12世紀(唐宋時代)にかけて中国のオルドス地域を拠点とした遊牧民勢力の実態と、その軍事力によって活性化したユーラシア東部地域の政治・社会を再構築するという基課題を継続するものである。とくに漢語史料に関して、近年発見された石刻をはじめとする史料を現地調査し、これらの史料の公表を通じて日本における関連分野の停滞を解消するとともに、これらの史料から唐宋時代のオルドス地域の状況や当該地域の遊牧民勢力の実態を明らかにすることを目的とした。本研究は新型コロナウイルスの発生により大幅な計画変更を余儀なくされたが、最新の発掘情報をもとに史料を整理・更新し、研究成果を発表することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、従来日本の関連分野でそれほど注目されていなかったオルドスの遊牧民、とくに吐谷渾・タングートの重要性を考察するため、その考察の基礎となる史料の収集・整理、および遺跡調査を行った。吐谷渾については周偉洲「吐谷渾墓誌通考」の翻訳および附録として関連情報を整理して公表し、吐谷渾研究の際の便宜をはかった。帰国後、国内で現地調査の成果報告を行い、同時にコロナ後の現地調査の手法などの情報提供も行った。また最新の考古発掘情報をもとに、従来知られていた延州吐谷渾部落のルーツを指摘し、さらに新出墓誌を使用して安史の乱後の唐の軍事力としての彼らの実態について明らかにした。
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