研究課題/領域番号 |
17KK0029
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
前田 弘毅 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (90374701)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
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キーワード | コーカサス / ジョージア/グルジア / アルメニア / ロシア・イラン・中東 / 境域 / ミドルマン / 奴隷軍人 / 帝国 / ユーラシア / 環黒海境域 / マイノリティ・エリート / ミドルグラウンド / 通訳 / ジョージア(グルジア) / サファヴィー帝国 / 環黒海地域 / 武人 / オリエント |
研究成果の概要 |
本研究では、ジョージア・イリア国立大学とアメリカ・プリンストン大学への長期滞在により、コーカサス現地における史料収集と分析および国際的な研究ネットワークの構築を行った。欧米の最新の境域・アイデンティティ研究の応用により、ユーラシアにおけるコーカサス出身者の歴史的活動と、境域地域としてのコーカサスの歴史的特徴を検討し、中央ユーラシア社会の近代化の孕んだ矛盾や現在中東地域で顕在化している国家と宗教マイノリティの複雑な関係力学の歴史の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、帝国とマイノリティおよび帝国中心と辺境地域の関係を、支配・被支配の一方的視座からみるのではなく、様々な政治文化や政治体・言語や宗教からなる諸帝国をつなぐ存在として捉え直した。多言語史料を検討した結果、彼らが知の伝達者となり、異文化間接触で積極的な役割を果たすと同時に、支配空間秩序再編でも積極的にその過程に加わり、帝国秩序を形成する側にも、また時には破壊する側にも立つなど、両義的な役割を果たしていたことを明らかにした。
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