研究課題/領域番号 |
17KK0032
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
南後 由和 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任准教授 (10529712)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
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キーワード | コンスタント / ニューバビロン / アンリ・ルフェーヴル / シチュアシオニスト / トランス・メディア / オランダ / 都市 / 建築 / ひとり空間 / パンデミック / 新型コロナウイルス / 映画 / メディア |
研究実績の概要 |
シチュアシオニストのメンバーでもあった、オランダ人の芸術家コンスタントによるニューバビロン(1956-74)――住民たちの「遊び」によって形作られる集団的作品であり、たえず「変容」し続ける永続的なプロセスを内包した「もうひとつの生活のためのもうひとつの都市」――について、絵画、彫刻/コンストラクション、建築などのディシプリンごとに分断されることなく、それらの境界を「越境」するアプローチである「トランスディシプリナリティ」に由来する「トランス・メディア」という概念をもとに論じた。 基盤Cの研究課題「アンリ・ルフェーヴルとシチュアシオニストを軸とした建築の無名性に関する研究」(課題番号17K02327)と上記の内容を合わせてまとめ上げ、東京大学に提出した博士論文「コンスタント――トランス・メディアとしてのニューバビロン」(学位取得は2024年4月)では、コンスタントとも交流のあったルフェーヴルの都市・空間論を嚆矢とする「空間論的転回」における社会-空間論を補助線とし、美術史や建築史のみならず、社会学や地理学などの知見を包含した視点から、その多面性と射程を通史的かつ多角的に明らかにした。 「トランス・メディア」としてのニューバビロンは、絵画というディシプリンが共通の基盤をなし、彫刻/コンストラクション、建築、地図制作など、さまざまなディシプリン間を「移行」し、その不断の「変容」のなかで、模型、ドローイング、地図など、それぞれのメディアでは表現し尽くせなかった残余を、もうひとつのメディアへと「翻訳」する。このような「トランス・メディア」としてのニューバビロンを、5つのTransの接頭辞を持つ「翻訳」「変容」「移行」「侵犯」「伝達」が互いに連関しながら作用するプロジェクトとして結論づけた。
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