研究課題/領域番号 |
17KK0053
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
福田 円 法政大学, 法学部, 教授 (10549497)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
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キーワード | 中台関係 / 一つの中国 / 米中国交正常化 / 統一戦線工作 / 米華断交 / 蒋経国 / 米中台関係 / 中国外交 / 改革開放 / 台湾政治 / 中国 / 台湾 / 米国 / 東アジア国際政治 |
研究成果の概要 |
本研究では、中国が中心となり、国際社会において「一つの中国」コンセンサスを形成した1970年代に、台湾の指導部はその過程をどのように認識し、対応していったのかを考証した。応募者はこれまで、中国の政治外交史を軸としながら、中国が「一つの中国」コンセンサスを形成しつつ、「平和統一」の提起へと転換した過程を研究してきた。本課題においては、同じ過程を中華民国・台湾の視点からさらに分析し、当時の中華民国指導部の認識や政策の一貫性と変化、台湾社会の反応などについて論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上記のような研究を行ったことによって、米中台関係史のなかで「平和統一」政策が中国から提起される過程を描くことができ、「平和統一」政策がもつ今日的な問題点をより明確に理解することができた。また、現在の中国における学術環境下では、公開史料やインタビューに依拠して政治外交史を描くという方法には限界があると言わざるをえない。しかし、中国から海外に流出していた史料や台湾側の史料を精査することで、中国が諸外国や台湾との交渉のなかで、「一つの中国」に関するコンセンサスを形成し、それを背景として「平和統一」政策へと転じた経緯をより詳細に描くことができた。
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