研究課題/領域番号 |
17KK0056
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
陳 慶昌 龍谷大学, 国際学部, 教授 (50569788)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
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キーワード | ポリティカル・ヒーリング / 東洋医学 / 国際関係論 / 東アジア / 紛争解決 / 東アジア地域研究 / 政治的ヒーリング / 領土紛争 / 境界 / アジア医学 / ヒーリング |
研究成果の概要 |
東アジアにおける長年の紛争は、ウェストファリアの近代性に伴う二項対立的なレンズを通して再生産されてきた。本研究は、「ポリティカル・ヒーリング」としての独創的かつ非二項対立的なアプローチを開発するものである。アジア哲学、宗教学、政治学、ポストコロニアル研究などの観点から東洋医学の思想と実践をケーススタディとして取り上げる。研究メンバーは、このような紛争を共有された政治的身体の病気として理解し、治療できると提案している。研究成果はThird World Quarterly誌(2022年Impact Factor 2.0)の45巻6号として出版され、研究代表者が9本の論文のうち3本を執筆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.本研究は、東洋医学の思想と実践を活用した国際関係論・紛争解決研究への世界初の体系的貢献である。また、同じ大学から複数の研究者がSSCI学術誌の特集号の客員編集者および執筆者を務めるのは、日本の国際政治学界では珍しい。 2.本特集号に掲載された論文は、大乗仏教の医療実践、道教の陰陽弁証法、気の流れの分析、五行思想など東洋医学の知見から得た新しい発想で、東アジアにおける国際関係・紛争解決研究に貢献している。 3.研究成果は、米国の安全保障に関する言説、朝鮮半島における平和、日韓関係、尖閣諸島問題、中国と香港や台湾との対立や衝突などを再考する上で重要な政策的意味を持つ。
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