研究課題/領域番号 |
17KK0059
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 |
研究代表者 |
夏田 郁 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (60454972)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | 自動車産業 / 産業政策 / 経済発展 / グローバル・バリューチェーン / 自動車サプライ・チェーン・ネットワーク / 中東欧諸国 / 東南アジア諸国 / グローバル・バリュー・チェーン / 中東欧 / ハンガリー / 東南アジア / チェコ / タイ / 産業発展 / 製造業 / 中・東欧 / 経営・技術移転 |
研究成果の概要 |
本研究は、東南アジアと中東欧地域の自動車産業の発展プロセスを歴史、産業振興政策、サプライチェーン・ネットワークにおける地場産業の役割について比較研究した。東南アジア諸国は、垂直的産業政策を用い、地場産業を取り入れた自動車産業におけるサプライチェーンの振興を行ってきた。その結果、1次サプライヤーにおける地場企業比率は中東欧地域と比較すると高い。一方、中東欧諸国は、自由化政策を用い、外資系企業からのスピルオーバー効果を期待する発展戦略を採用した。その結果、1次サプライヤーは外資、2次・3次は地場資本企業という2重構造が形成されている。外資系企業から地場企業への技術移転は極めて限定的である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、第1に、東南アジアと中東欧地域を比較した世界最初の国際的な学術研究である。研究成果は、2022年に『Eurasian Geography and Economics』 の63巻2号(SSCIのImpact Factor 3.778, 地域研究分野の世界ランキング1位)に出版した。第2に、ハンガリー自動車産業における日系自動車メーカーとドイツ系自動車メーカーのサプライチェーン・ネットワークの比較をした世界最初の学術研究である。これらの研究成果は、現地研究者を含む国際共同研究であり、この点において、日本の研究の国際化において社会的意義があると考える。
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