研究課題/領域番号 |
17KK0069
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西谷 真規子 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (30302657)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | グローバル・ガバナンス / オーケストレーション / 多中心的ガバナンス / 腐敗防止ガバナンス / 自省作用(reflexivity) / 有効性と正統性 / 民間主体 / 国際機構 / 腐敗防止 / 司法の廉潔性 / 気候変動 / 自省性 / 多中心的グローバル・ガバナンス / 国際関係論 / アメリカ外交 / ガバナンス・モード |
研究成果の概要 |
本研究は、権威が多元化した多中心的なグローバル・ガバナンス(以下、PGG)において、オーケストレーション(以下、オケ)と呼ばれる間接的かつソフトなガバナンス・モードが、どのようなメカニズムでどのような機能を果たすかの解明を目的とした。とりわけ、腐敗防止ガバナンスを主な事例として、争点領域の複合化にオケが果たす役割、民間主体によるオケの有効性や公的機関のオケとの差異、ガバナンス・レベル間の相互作用、オケによる権威者間の関係性の変化、オケによるアクターの能力や正統性の変化などを検証することで、PGGにおけるオケの機能と、オケが効果的に作動する自省的メカニズムを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オーケストレーションは、多争点性や多主体性などのPGGの特徴を生かして効果的なガバナンスを可能にする潜在力を秘めているが、どのような条件下でどのようなメカニズムによってそれが可能になるのかについては、これまでのオケ論では解明されていなかった。本研究は、オケを効果的に作動させるメカニズムについて明らかにした点に学術的意義がある。また、多中心的ガバナンスの持つ負の側面を克服し、多様な主体の参画やイノベーションの促進という利点を引き出す方策の一つを明らかにしたことで、正統かつ有効なグローバル・ガバナンスの条件についての理解を進展させる社会的意義もあると言えよう。
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