研究課題/領域番号 |
17KK0072
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 千葉大学 (2022-2023) 中央大学 (2018-2021) 専修大学 (2017) |
研究代表者 |
伊藤 恵子 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (40353528)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | グローバル・バリューチェーン / 特許データ / 国際産業連関表 / 企業データ / 国際比較 / 国際生産ネットワーク / 特許出願 / 技術領域 / 生産性 / グローバル・バリュー・チェーン |
研究成果の概要 |
本研究では、経済協力開発機構(OECD)が作成する国際産業連関表を用いて、国際生産ネットワークにおける位置や重要性を示す指標を計測し、それと日本を含む主要国企業の技術水準や領域の変化との関係を定量的に分析した。国際生産ネットワーク内において相対的に中心へ移動する、つまり、より重要なサプライヤーになることによって、外国の産業や企業から技術スピルオーバーを多く受け、質の高い特許の出願や技術範囲の多様化につながることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1990年代以降、国際分業が進展し、世界の貿易関係は大きく変化した。先進国では相対的に工業製品の生産や輸出が減ったが、本研究の結果は、輸出の減少が世界中の顧客からの情報や技術知識のスピルオーバーを受けにくくし、自国企業の技術開発に負の影響があることを示唆する。国際分業は、生産効率の向上を通じてコストを低下させるという利点があるが、新しい技術知識の創造という観点からは、国内生産と輸出を維持し、世界各国の顧客と幅広く取引を行うことが重要であるという政策的含意を得た。また、ネットワーク分析の手法を用いて、間接的な取引関係からの技術スピルオーバーを考慮して分析しており、学術的な独自性や新規性がある。
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