研究課題/領域番号 |
17KK0090
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 名古屋大学 (2019) 大阪大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
松尾 太郎 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (00548464)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
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キーワード | 太陽系外惑星 / 惑星大気 / 精密分光測光 / 中間赤外線 / 太陽系外惑星科学 / 中間赤外線検出器 / 極低温 / 精密分光 / 高精度分光測光 / 検出器 / 地球型系外惑星の分光観測 / 高安定分光器 / 宇宙望遠鏡 |
研究成果の概要 |
本研究は、NASA Ames Research Centerと協力して、太陽系近傍にある地球サイズの惑星の大気分光を行い、その惑星の表層環境や生命活動の有無を調査することを目的とした技術を確立するものである。本技術は、瞳収縮分光と呼ばれる、従来の焦点面分光と180度異なる概念の分光器である。この分光器は、原理的に望遠鏡の姿勢や主鏡の歪みの影響を全く受けないため、安定して惑星大気を分光することができる。本研究期間において、中間赤外線の波長帯域において瞳収縮分光の像を取得することに成功し、さらに100万分の10という分光測光精度を達成した。地球型系外惑星の大気を分光する新しい手法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2009年に打ち上げられたKepler衛星によって、地球サイズの太陽系外惑星は宇宙に普遍的に存在することが明らかにされた。さらに、2018年に打ち上げが成功した、Transiting Exoplanets Survey Satellite (TESS)や地上望遠鏡によって、太陽系近傍において続々と食を起こす地球サイズの惑星が発見されている。この食を起こす惑星の表層環境や生命活動の有無を調査することが今後20年の目標である。本研究は、食を起こす惑星の大気を精密に分光する新しい瞳収縮分光技術をNASAと協力しながら確立し、将来の大型宇宙望遠鏡において実現する道筋を作ることができた。
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