研究課題/領域番号 |
17KK0119
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
設計工学・機械機能要素・トライボロジー
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
竹村 研治郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (90348821)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2021
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
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キーワード | 細胞接着特性 / 音響放射圧 / 表面弾性波デバイス / 弾性表面波デバイス / 細胞工学 / メカノバイオロジー |
研究成果の概要 |
細胞培養の自動化は再生医療や創薬において重要な課題である.細胞接着性は細胞の重要な機械的特性のひとつであり,細胞培養の自動化を達成する場合にも定量的な把握が重要である.本研究では,表面弾性波デバイス上に培養した細胞に対して表面弾性波を照射した際に見られる剥離現象を利用して,細胞接着性の違いを定量的に測定する方法を開発した.表面弾性波デバイス上に培養した筋芽細胞に対して剥離前の前処理としてのPBS浸漬時間を変えることによって接着力を変化させ,本手法によって剥離力を定量的に比較できることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
再生医療などが新たな医療産業として注目される中,細胞の大量培養技術への期待が高まっており,細胞の培養,剥離,回収,パターニングといった作業を自動化する意義は大きい.これに対して,培養基材に適切な固有振動モードを励振することで,細胞を剥離する手法や,回収・再播種を伴わない連続的な増殖培養を可能にする手法などの有効性が示されているものの,細胞剥離メカニズムが不明確で剥離条件の最適化などが困難であった.本研究により超音波照射によって細胞接着の力学的特性を明らかにする手法が確立されたため,超音波技術を利用した細胞の自動大量培養技術の普及に向けた理論基盤の構築に貢献でき,学術的・社会的意義は大きい.
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