研究課題/領域番号 |
17KK0131
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機械力学・制御
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小松崎 俊彦 金沢大学, フロンティア工学系, 教授 (80293372)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 磁気粘弾性エラストマ / 振動制御 / 防振 / 機能性材料 / 磁気応答性材料 / 機械力学・制御 / 制振 |
研究成果の概要 |
本課題では,積層型磁気粘弾性エラストマを防振ブッシュに適用して,セミアクティブ振動制御への応用を目的とした検討を行った.製作した防振ブッシュを用いて振動系を構成し,積層数や磁場強度に対する物性評価を行った.また,制御に際して検出信号にノイズが含まれる場合に,必要な信号成分を抽出するアルゴリズムの検討を行った.さらに,MRE物性の非線形性を再現可能な数値モデルを考案し,ひずみの大きさや周波数,磁束密度等のパラメータに対して,精度良く物性変化を予測するモデルを構築した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
磁気粘弾性エラストマは,準能動的な制御手段,具体的には動吸振器や防振マウント,構造要素への適用等,振動・騒音制御への応用が検討されている.これら以外にも,特性変化幅の向上を目指した基礎物性に関する研究や,磁場に対する粘弾性変化の理論予測に関する検討などがあるが,実用上のニーズに対して解決すべき課題は多い.特性の優れた材料の開発が望まれるが,構造上の工夫により,材料の特質を失うことなく必要な機械特性の確保や,効率的な磁場印加方法,剛性の可変性を最大限活用するための制御アルゴリズム考案等により,機械構造の性能を高めることは十分に可能であり,本検討で得られた知見はその手段として有効と考えている.
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