研究課題/領域番号 |
17KK0144
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
野住 素広 新潟大学, 医歯学系, 講師 (00420323)
|
研究期間 (年度) |
2018 – 2021
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
|
キーワード | 成長円錐 / 超解像陰影法 / 超解像顕微鏡 / オルガネラ / アクチン / 蛍光陰影法 / STED / 微小管 / エンドサイトーシス / 3D-STED / SUSHI |
研究成果の概要 |
本研究では、神経突起を先導する成長円錐に含まれる多様なオルガネラ、細胞骨格の相互作用を明らかにする目的で、細胞質の蛍光を照明として細胞内構造の陰影像を取得する、超解像陰影法による細胞内の観察を試みた。蛍光タンパク質を発現させた細胞で、膜オルガネラだけでなく、細胞骨格の一部も検出することができた。成長円錐では、アクチン重合に伴って生じる膜小胞や、アクチン逆行性流動に逆らって伸長方向へ移動を繰り返すオルガネラを可視化できた。またミトコンドリアの分裂時に小胞が近接する過程も検出された。超解像陰影法は多種類のオルガネラや細胞骨格を同時に可視化できる優れた撮影法であることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超解像陰影法による細胞内の可視化は、関心のある細胞内構造を蛍光標識する従来の方法に比べて、簡便に多くのオルガネラや細胞骨格を同時検出できるだけでなく、非選択的な可視化によって思い込みに囚われない細胞内イメージングを実現できる。原法のSUSHI (super-resolution shadow imaging)と組み合わせることで、生きた組織内の細胞内外を同時にライブイメージングすることが可能になった。
|