研究課題/領域番号 |
17KK0148
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
七谷 圭 東北大学, 農学研究科, 助教 (00547333)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2020
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | トランスポーター / 有機酸 / 発酵生産 / 結晶構造解析 / クライオ電子顕微鏡 / 立体構造解析 / 等温滴定型カロリメトリー / 構造解析 / 等温滴定熱量測定 |
研究成果の概要 |
微生物を用いた物質生産において、生産物の細胞外への排出は生産効率の律速となりうるプロセスである。本研究では、膜不透過性の有機酸の効率的生産の実現を目標として、細胞外への有機酸の効率的な排出を実現するため、有機酸排出を担うトランスポーターの熱力学的解析と分子構造の解明を行った。はじめに、等温滴定によるトランスポーターと基質結合の際に生じる熱量の測定を試み、熱量の測定に成功した。さらに、X線結晶構造解析による分子構造の解明に向け、結晶の作製とX線回折実験をおこなった。また、クライオ電子顕微鏡を用いた単粒子解析も実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、地球温暖化や化石資源の枯渇、海洋汚染問題を背景に、排出する二酸化炭素の削減が求められている。有機酸はプラスチックの原料となることから、バイオマスを原料とした有機酸の効率的生産技術の確立は、石油由来プラスチックをより環境にやさしいバイオプラスチックへの置き換えを進める重要な技術となる。膜不透過性の有機酸の生産効率化の鍵を握るのは細胞外への排出であり、本研究の成果は、将来的な有機酸排出の効率化と生産の効率化を実現するための基盤的技術となる。
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