研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
天然資源には、自然由来の放射性核種が含まれており、その利用によって外部被ばくおよび内部被ばくが引き起こされる場合がある。自然放射性核種を多く含む金属鉱石について、国際原子力機関は管理のための規準を設定しようとしているものの、依然として規制の根拠となる情報は乏しい状況にある。もし産業用で使用されている金属鉱石が高い放射能濃度を有していた場合、その利用によって意図せずに作業者や公衆が高いレベルで被ばくする恐れがあり、被ばくの実態の解明が急がれている。本研究は、自然放射性核種を多く含む金属鉱石による一般作業者や公衆の被ばくの実態を明らかにすることによって、不要な放射線被ばくリスクから作業者や公衆を護ることにつなげるものである。アジアには豊富な金属資源が眠っており、他の様々な先進国が支援して開発が進められている一方で、アジアの途上国ではそれによる放射線被ばくについて安全を護る思想が十分に培われていない現状がある。国際的なこの問題をより喫緊の問題として抱えるアジア地域において現地研究機関(フィリピン科学技術省原子力研究所)と共同で本研究課題を進めた。昨年度まで新型コロナウィルスの流行拡大によって海外渡航が難しい状況であったが、本年度は現地フィリピンに渡航できる状況となり、現地おいて調査データの整理や解析等を実施した。また、本研究課題を通じて得られた成果の一部について国際会議において発表を行った。
すべて 2023 2022 2021 2020 2019 2018
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 8件、 オープンアクセス 1件、 査読あり 6件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 5件)
Proceedings Series IAEA: Management of Naturally Occurring Radioactive Material (NORM) in Industry
巻: Supplementary IAEA-CN-206 ページ: 1-4
Philippine Journal of Science
巻: 150 ページ: 257-261
Environmental Monitoring and Assessment
巻: 192 ページ: 400-400
Proceedings of 5th International Conference on Environmental Radioactivity
巻: 1 ページ: 39-41
Radiation Protection Dosimetry
巻: 184 ページ: 351-354
巻: 148 ページ: 395-399
巻: 148 ページ: 501-504
Science Diliman
巻: 30 ページ: 5-13