研究課題/領域番号 |
17KK0163
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 教授 (40294962)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
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キーワード | RNA / 感染 / RNA分解 / 核内構造 / RNA結合タンパク質 |
研究実績の概要 |
最終年度の2023年度は、共同研究先であるデンマーク王国・オーフス大学・トーベン教授の研究室でバイオインフォマティックス解析による共同研究を実施した。RNAの核内分解ではMTR4という分子が重要な役割を果たすことが知られているが、我々は、MTR4がHNRNPKというRNA結合タンパク質を介して、異常なポリアデニル化されたメッセンジャーRNA(mRNA)を認識し、核内で分解していることを発見した。さらに、HNRNPKは異常mRNAを核内に係留する機能も有することがわかった。最終年度の研究成果に加え、これまでの共同研究成果を統合することによって、以下の新規の核内異常mRNA分解システムの存在がわかった。すなわち、転写の過程でポリアデニル化反応の異常や失敗により異常mRNAが沢山作られていること(本件では、3XTと命名した)、このような異常mRNAにHNRNPが結合し、異常mRNAが細胞質に輸送されないようにRNA係留を行っていること、およびHNRNPKがMTR4-exosomeを異常mRNAに誘導してその分解を促進していること、を明らかにした。さらに、このような異常mRNAから産生されるタンパク質は、細胞質で異常な凝集体を作ることを見いだした。文献調査の結果、このような異常mRNAから作られる異常タンパク質による細胞質異常凝集体は神経細胞の致死や生殖組織における精子形成を異常にする可能性がわかった。現在、この成果を論文投稿している。 また、新型コロナウイルス対策のために訪問できなかった米国・ミシガン大学・アタソイ准教授が日本を訪問し、これまので共同研究について整理するためのディスカッションをおこなった。これまで、アタソイ教授の有する免疫細胞におけるRNA分解測定システムを使った共同研究をじっしてきたが、アタソイ准教授とは引き続き共同研究を継続することを確認した。
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