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疼痛認知における大脳領域間の機能連関の解明と慢性疼痛治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17KK0172
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 麻酔科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

大澤 匡弘  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 准教授 (80369173)

研究期間 (年度) 2018 – 2019
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
キーワード難治性疼痛 / 脳神経回路 / 情動 / 体性感覚 / 大規模多点電気生理記録 / オシレーション / 大脳皮質 / 大脳辺縁系 / 大規模脳活動同時記録 / 神経障害性疼痛 / 情動行動 / 疼痛認知 / in vivo 電気生理学 / 慢性疼痛 / 大脳神経回路
研究成果の概要

神経障害性疼痛ラットを用いて、多数の脳領域における脳活動を測定し、各脳領域間の活動連関を解析し、疼痛閾値の変化との相関性について検討を行った。神経障害性疼痛ラットでは、機械痛覚閾値の低下が認めらた。次に、神経障害性疼痛ラットの脳活動の変化を検討するため、大規模多点電気生理学的測定を、無麻酔・無拘束(自由行動)下のラットで行った。神経障害性疼痛モデルラットでは、情動を司る複数の脳領域の活動同期性に変化が見られ、特の負の情動が強くなった動物と同様の脳活動の変化を示す脳領域が複数あることが明らかになり、疼痛が慢性化する原因の一つとして負の情動を生み出す脳活動の持続的な活性化が挙げられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性疼痛には複合した原因が存在するため適切な治療法の提案が難しく、治療が必要な疼痛を判別する客観的マーカーはない。痛みは主観的症状であるため、客観的評価法の確立は慢性疼痛患者が増加している現代の解決すべき喫緊の課題である。本研究成果では、疼痛が慢性化する際に特徴的な脳活動が認められることを明らかにできた。また、慢性疼痛時には、周波数依存的な脳活動同期性に特徴的な変化も生じていること、ならびに特にネガティブな感情を生み出す脳活動が、慢性疼痛時には持続して認められることが明らかになった。これらの結果より、治療を行うべき疼痛の客観評価を確立できることが示された。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2018

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [国際共同研究] University of Szeged(ハンガリー)2018

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] L-Lactate-induced activation of PKA pathway sensitizes nociceptive transmission in mice.2020

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Ohsawa, Keisuke Miyamoto, Daisuke Uta, Kazuhiko Kume
    • 学会等名
      IBRO Workshop Szeged2020
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Visualization of brain activity under chronic pain condition.2020

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Ohsawa
    • 学会等名
      Juvenes Pro Medicina
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2018-01-25   更新日: 2021-02-19  

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