研究課題/領域番号 |
17KK0181
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
門前 暁 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (20514136)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2023
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
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キーワード | メタボローム / 放射線内用療法 / 癌骨転移 / 塩化ラジウム / 有害事象 / がん骨転移 / マイクロRNA / トランスクリプトーム / アルファ線 / 骨髄微小環境 / 放射線療法 / 去勢抵抗性前立腺癌 / 骨髄細胞 / 骨芽細胞 / トランスクリプトーム解析 / 代謝産物 / 核酸 / 骨代謝 / 骨芽細胞分化マーカー / 質量分析 / 前立腺癌 / 乳癌 / 骨髄抑制 / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
去勢抵抗性前立腺癌由来骨転移は、その細胞が骨微小環境に巧みに潜り込み恒常性を獲得しQOLの低下を誘発する。近年アルファ放出核を用いた放射線内用療法が広く施行されるようになった。その効果には個人差があるが、その詳細は多くの議論がある。本課題では、当該治療患者の血清を用いて、効果・副作用を予測するバイオマーカーを探索した。 血清代謝物は、個人差を持ちながら時系列で変動し、中でもリン脂質であるPCファミリ及びSphingoファミリにおいて、初回投与後からの時間経過とともに、有害事象が強くみられる群は血中濃度が低下した。以上の結果は、当該治療中の副作用マーカーとしての可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺癌が世界で増加傾向にあり、それに伴い骨転移患者も増加している。治療方法は世界各地域で差があるものの、概ね骨代謝をコントロールする化学療法が施行される他、放射線内用療法が分子標的療法の選択肢としてある。しかしながら、その効果には個人差がある。本課題の成果は、放射線内用療法を推奨できる患者を選択する技術を提供するもので、この方法が応用できるならば、患者への治療選択の提供の最適化が可能となり、治療効果はもちろんの事、医療コスト削減、治療による有害事象リスクを低減することが可能となる。
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