研究課題/領域番号 |
17KK0182
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
新部 邦透 東北大学, 大学病院, 助教 (50468500)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
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キーワード | エピジェネティクス / 歯原性間葉 / 分化制御 / 分化能制御 / HDAC3阻害 / 象牙芽細胞 / セメント芽細胞 / 歯根成長 / 間葉系幹細胞 / 神経堤様幹細胞 |
研究成果の概要 |
エピジェネティクスは遺伝子の変異を伴わない形質変化であるが、歯原性間葉がエピジェネティクスの影響を受けるかはよく分かっていないのが現状である。今回、米国Mayo clinicに存在するHdac3-CKOosxトランスジェニックマウスを利用して、歯原性間葉組織におけるエピジェネティクスの影響を解析した。結果、HDAC3が抑制されると、野生型マウスは歯根が短く、成長が抑制されていた。さらに詳しく解析すると、HDAC3が存在しない象牙質やセメント質といった歯原性間葉は、分化が抑制されており、異常な構造を呈することが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、HDAC3抑制もしくは薬剤としてのインヒビターが歯原性間葉組織の成長や分化を抑制、停止する可能性があることが明らかとなった。これら得られた知見は、将来的に歯胚再生が実現した際に、再生歯胚の物理的な大きさや形態を人為的に調整できる可能性を示唆させるこれまでにない成果であると考えられる。 今後、我々が研究している間葉系幹細胞スフェアを歯原性寛間葉に分化することが可能となれば、HDAC3インヒビターをうまく利用することで、その分化を調整できるかを検証していくことを予定している。
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