研究課題/領域番号 |
17KK0185
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
望月 研太郎 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (20633499)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2021
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
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キーワード | ヒストン修飾 / DNAメチル化 / クロストーク / 生殖系列遺伝子 / 胚発生 / マウス / 生殖細胞 / エピジェネティクス / 始原生殖細胞 / エピブラスト / 多能性細胞 / エピゲノム |
研究成果の概要 |
着床前胚において、PRC1.6が局在する生殖系列遺伝子のプロモーター領域では、H2AK119ub1およびH3K9me3が濃縮されていることを明らかにした。さらに、低DNAメチル化状態におけるこれらの遺伝子の発現抑制には、PRC1.6およびSETDB1が重要であることを示した。一方、着床後胚では、生殖系列遺伝子のプロモーター領域は高度にDNAメチル化され、それらの発現抑制はPRC1.6、SETDB1およびDNAメチル基転移酵素群DNMTsに依存していた。着床の前後で、生殖系列遺伝子群はまずPRC1.6によって抑制され、その後DNAメチル化が発現抑制に寄与するようになる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生殖系列遺伝子の発生過程における早熟な発現は不妊の原因となることが示され、また、同遺伝子の体細胞系譜における異所的な発現は腫瘍形成のリスクとの関連が強く示唆されている。本研究の成果は、将来的に不妊や腫瘍形成の原因究明に役立ち、同時にPRC1.6複合体を標的とした予防手段・治療法確立の足がかりとなることが期待できる。
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