研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
本研究ではがん免疫細胞療法におけるT細胞の遺伝子改変技術において有用となる社会実装可能な非ウイルス性ゲノム編集ツールの開発を行った。その結果、T細胞に対して高効率で遺伝子導入ができるmRNA脂質ナノ粒子の開発に成功し、PD-1, TCR遺伝子に対するCRISPR/Cas9ゲノム編集ツールを封入することでヒトT細胞対して簡便にゲノム編集ができるゲノム編集脂質ナノ粒子を開発した。またSARS-CoV-2に対するRNA編集ツールを搭載した脂質ナノ粒子を開発し、ヒト肺オルガノイドCOVID-19モデルで高い抗ウイルス効果を示すことを確認した。
近年、がん免疫細胞療法などを中心にゲノム編集技術の臨床応用が進められている。しかし、多くの問題を有しており、社会実装が困難な状況である。本研究ではT細胞を標的としたmRNA 脂質ナノ粒子を開発し、ゲノム編集技術を搭載することで簡便かつ迅速にゲノム編集T細胞を得る技術を開発した。また本技術を新型コロナウイルス感染症にも応用することで、高効率でSARS-CoV-2ウイルスを肺上皮細胞から除去できるRNA編集搭載脂質ナノ粒子を開発した。これらの研究成果は今後ゲノム編集技術を用いた治療法の社会実装を進めるうえで重要な基盤技術となると期待している。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 6件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 6件) 産業財産権 (2件)
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