研究課題/領域番号 |
17KK0191
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
玉田 宏美 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (60712817)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 電子顕微鏡 / Cryo-fixation / 急速高圧固定 / スパイン / グリア細胞 / 高圧凍結固定法 / FIB/SEM / 高圧クライオ固定 / 三次元微細構造 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、新たな電子顕微鏡技術である集束イオンビーム走査型電子顕微鏡Focused Ion Beam / Scanning Electron Microscopy (FIB/SEM)を用い、腸管グリア細胞の三次元微細構造の理解を目指した基課題において、新たな固定法を検討するために国際共同研究を計画した。その結果、従来のアルデヒド固定と急速高圧凍結固定Cryo-fixationを施したマウス大脳皮質の三次元微細構造の比較において、細胞間スペースがCryo-fixationでは維持される他、特に細い構造であるスパインネックの径に二者間で大きな差があることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新しい電子顕微鏡技術の発展に伴い、これまでは不可能であった電子顕微鏡像による定量的評価が可能となった。そのような中、従来の電顕用組織固定法である強いアルデヒドを用いた化学固定では、細胞膜の構造は明瞭に維持されるものの、細胞や組織本来の形態が消失する可能性が特に強く危惧される。本研究で検討した化学固定液を用いない急速高圧凍結固定法Cryo-fixationは、細胞や組織のより本来の姿に近い形態を維持するものと考えられ、今後のあらゆる生理機能の根幹をなす形態解析において重要な成果である。
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