研究課題/領域番号 |
17KK0192
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
小笠原 理紀 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10634602)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | 筋収縮 / mTOR / リボソーム / タンパク質合成 / 解糖系 / エネルギー代謝 / 遺伝子導入 / c-Myc / アデノ随伴ウィルス / リボソーム生合成 / RNA-Seq / ラパマイシン / SGK1 / mTORC1 / 筋肥大 / mTORC2 / Rictor / 遺伝子改変マウス / AAV / ミトコンドリア / 同化抵抗性 |
研究成果の概要 |
本研究では,レジスタンス運動のような高強度筋収縮によってc-MycがmTORC2を介して増加することを明らかにした.また,c-Mycの増加はリボソーム生合成を高めること,筋タンパク質合成を増加させることを明らかにした,さらに,c-Mycの増加は糖輸送体や解糖系酵素,ミトコンドリア関連タンパク質といったエネルギー代謝に関わるタンパク質も増加させた.c-Mycは持久性運動では大きく変化しないことから,c-Mycはレジスタンス運動に特異的なタンパク質同化作用やエネルギー代謝改善効果に関与している可能性が考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レジスタンス運動は筋肥大や筋力増強効果があることがよく知られているが,持久性運動のようなエネルギー代謝改善効果も観察される.本研究ではc-Mycがレジスタンス運動によるタンパク質同化作用に関わることに加え,エネルギー代謝改善にも関わることを明らかにした.c-Mycの増加はレジスタンス運動に特徴的な変化であり,持久性運動では大きく変化しない.したがって,c-Mycの増加はレジスタンス運動特異的な新規のエネルギー代謝改善メカニズムであると考えられる.今後その調節メカニズム等を詳細に解析することで,運動や栄養介入効果の最適化に貢献する魅力的な分子ターゲットとなる可能性がある.
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