研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
Fusobacteriumは歯周病の原因菌として知られているが、食道癌の悪性度へ関与する。また、癌におけるエピジェネティクスにおいてゲノム全体の低メチル化は重要である。そこで、食道癌におけるFusobacteriumとLINE-1メチル化(ゲノム全体のメチル化レベルの指標)との関係を国際共同研究で検討した。F. nucleatum陽性症例ではLINE-1メチル化レベルが有意に低かった。さらに、興味深いことに、LINE-1高メチル化症例ではF. nucleatum陽性症例が予後不良であるが、LINE-1低メチル化症例ではそのような関係は認めないことが分かった。
腸内細菌叢はプロバイオティクス(Probiotics;人体に有益な腸内細菌叢ならびにこれらを含む食品・製品)やプレバイオティクス(Prebiotics;腸内細菌叢のバランスを改善する作用がある物質)により後天的に変化させることができる。今後の研究において、食道扁平上皮癌におけるFusobacteriumとエピジェネティクスの関係がより詳細に解明されれば、がん治療の新たな創薬に繋がる可能性があると考えている。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)
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