研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
均質な細胞集団から薬剤耐性細胞が発現することに着目し、細胞のおかれた環境や内部状態から薬剤に対する応答の違いを推測することを目的とした。主に蛍光免疫染色を用いて同一細胞内の数十種類の分子を可視化し、画像解析を用いて分子の発現量や局在を定量化する系を確立した。細胞の集団環境と併せて各々の細胞の特徴づけを行い、薬剤暴露時の応答の予測を試みた。応答予測は現在も解析中だが、本研究によって単一細胞から多数の分子の発現と局在、細胞の環境を定量化する系の確立に成功した。
本研究で確立した数十の分子を一細胞において可視化する技術は他の多くの研究に活用できる。特に本研究でも実施した化合物ライブラリーのスクリーニングは創薬分野において重要なアプローチであり、両者を組み合わせることで新たなスクリーニング技術が開発できる。本研究を基盤にした、分子の空間的情報を含めた一細胞解析は産学両分野への新たな展開が期待できる。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件)
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