研究課題/領域番号 |
17KT0009
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
遷移状態制御
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
迫田 憲治 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (80346767)
|
研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2017年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
|
キーワード | 微小液滴 / タンパク質 / イオントラップ / 顕微分光 / 油中水滴 / 励起光共鳴 / Mie理論 / 一分子測定 / 大自由度分子系 / 一分子計測 |
研究成果の概要 |
微小液滴に溶存したタンパク質(大自由度分子系)からの蛍光を高感度に計測することを目的として以下の研究を行った.(1)先行研究で用いられてきた液滴捕捉用電極を用いた場合,光捕集の立体角を大きくすることができず,蛍光の高感度計測を難しくしていた.我々が今回開発したエンドキャップトラップを用いることで,微小液滴から放出される蛍光を,従来に比べて約80倍高感度に計測した.(2)液滴に照射した励起光が液滴内部に閉じ込められることに起因する蛍光増強効果を観測した.これにより,イオントラップの改良による蛍光検出感度の向上とあわせると,従来法と比べ約3桁の感度向上を達成した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
蛍光検出は,測定対象を「その場」で「非破壊的に」観測できる有力な手段である.本研究では,光共振器として振る舞う単一微小液滴を上手く利用することにより,蛍光検出感度の更なる向上を達成した.この方法をタンパク質のような大自由度分子系に適用することによって,これまで感度不足のために計測することができなかった分子系の振る舞いを明らかにすることが可能となり,大自由度分子系が示す複雑なダイナミクスを分子レベルで理解するための基礎データを取得することが可能となる.
|